今日は、6月2日(土)に実施された災害ボランティアセンターの立ち上げ・運営訓練の様子をご紹介します。
災害ボランティアセンター(以下災害ボラセン)とは?
⇒災害時にボランティアの需給調整を行う拠点として設置されるものです。
災害ボラセンは、ボランティアを求める被災者と全国から駆けつけたボランティアをつなぐ、とても重要な役割を担っています。
今回は、緑区役所、名古屋みどり災害ボランティアネットワーク、緑区社会福祉協議会が連携して、初めて区役所講堂を使って立ち上げ・運営訓練を行ないました。
このように普段は何もない講堂に、パーテーション・机・椅子などを使い、設営を進めていきます。
一時間程で設営完了しました。
その後は、スタッフ全員が集まり、区内全域地図を使って、想定される被害を書き込んでいきました。
緑区は国道1号線・名二環など幹線道路がありますが、災害時は緊急救援車両優先になります。
伊勢湾台風などで被害のあった、天白川沿線や住宅密集地では大きな災害が予想されます。
ボランティアが災害ボラセンまでどのようなルートを通って来れるのか、またそこからどうやって被害のあった現場までいくことができるか話合われました。
その後、いよいよ運営訓練です。
多くの地域の方にお越しいただきました。
どのような流れになるのか、ご紹介します。
まずボランティア活動を希望する方は
ボラセンまで来ていただき、受付の前に事前オリエンテーション(説明)を受けます。
その次に、受付で受付票に記入後、名札を胸につけるシールと付箋をもらい名前を書きます。
この付箋は後に使います。
(※流れの中には、付箋方式と飯場方式と言われるものがありますが、今回は付箋方式を勉強しました。)
ボランティア活動保険に未加入の方は、災害ボラセンでも加入手続をすることができます。
※ボランティア保険に加入していない方は活動をお断りします。
次は活動紹介ブースに移動します。
ここには様々なボランティア依頼(ニーズ)が掲示されているので、希望の活動に自分の名前を書いた付箋を貼り付けます。
ニーズに対し、必要人数が集まると、名前を呼ばれ集められます。
集まった人たちが、そのまま現場で活動するグループになり、リーダーを決めます。
次に活動オリエンテーションを受けます。
最後に、建物の外にある資機材を持ったら出発です。
今回は、資機材の代わりに、写真のパネルを用意しました。
活動が終わったら、必ず災害ボラセンに戻り、使った資機材を洗浄し、返却します。リーダーはグループでまとめた活動報告をします。
これで一連の流れは完了です。
この日の訓練では、多くの課題が見つかりました。
今回、受付に人が殺到することもありましたが、、実際災害が発生した場合は、もっと多くの人が押し寄せる可能性があります。少しでも円滑に活動が展開していけるよう、検討・改善していきたいです。
今回の災害ボラセン運営訓練に以下の公所、企業様にご協賛をいただきました。(50音順)
誠にありがとうございました。
・葬儀会館ティア緑 様
・特定非営利活動法人レスキューストックヤード 様
・名古屋市上下水道局緑営業所 様
・鳴海カントリークラブ 様
課題はまだ多くありますが、参加者の方から「災害ボラセンの存在を知ることができた」というお声もいただくことができました。ご協力いただきありがとうございました。